具志ブログ(β版)

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対話の力

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昨日、ゲンロンカフェ・沖縄出張版に参加してきました。

ゲンロンカフェってのは、批評家の東浩紀さんが主宰のトークイベントです。

いろいろ知識のある人達が議論を交わすので、それを酒飲みながらきいて楽しむってスタイルです。

昨日のテーマは琉球独立論ということで、琉球独立学会から親川さん、普天間基地の辺野古移設問題を調査・研究している熊本さん、司会の津田さん、そして東さんの4名が議論のテーブルに着きました。

沖縄が独立ってどゆこと?ってなスタンスで、特に賛成、反対もなく会場に向かいました。

序盤はムード最悪

なんというか、朝まで生テレビを生で見る感覚というか、あー、いろんなこと考えてる人がいるなぁ、って感じからスタートでしたが、親川さんが東さんに質問したところから空気が張り詰めてきます。

「あなたは、東京に住む45歳の男性ですよね?」

「え?それ必要?この流れなら、僕は何も言えないのでしゃべりません」

うひゃー!

まさかの主宰が議論ブン投げ宣言!

そして、実際に目を閉じて、腕を組み他の人(特に親川さん)の話を聞くだけの態度になった東さん。

あー、これな。

よくある「よそ者は黙ってろ」みたいな、俺が大っ嫌いな空気。

議論も「当事者でなければ語ってはいけないのか?」みたいな流れに。

んなこといったら、福島の人しか原発問題について議論できないし、ましてや、世界のあらゆる問題について、誰もタッチできなくなる。

確かに「よそ者」に話のタネにされるだけでは面白くないってのもあるけど、それでも知ってもらうところからスタートなら、まずは語り合う場を作るところから始めないと。

もし、このまま独立論の親川さんが、沖縄の被害者代表みたいな立ち位置で、内地の人を責め続けるようなら、壇上に登って、「あんたと一緒にするな!」なんてブチ上げて、退場処分くらうかな、とか考えてました。

そして、こんな不毛なイベント、ゲンロンカフェってこんなもんか、くだらねえな、と。

会場の質問から空気が動く

一旦、休憩を入れた後、会場からの質問に移ります。

独立論の親川さんに対し、地元民からのツッコミ。

「私はあなたのように自分のことを琉球人と捉えることはなく、日本人であり、その中のウチナーンチュである」

ここらへんから、敵対関係であることを前提にテーブルに着くと、何も話が進まないよ、みたいな感じに。

辺野古の人からも質問が。

「独立論て、具体的にどんな国にするつもりなの?自分の思い通りにいかないからって駄々をこねるための独立論にはして欲しくない」

アメリカや内地の人が悪い、沖縄は被害者!みたいな流れが、変わっていきます。

じゃ、どうする?

答えはでないけど、話し合いを続ける

二回目の休憩の後、カンパイをして、壇上の議論者にお酒がはいりはじめると、もっと対話ムードに火がつきました。

会場からの質問も、いろんな立場のひとから出てきます。

内地から移住してきた人、20代の若い人、ミュージシャン、ブラジル移住経験者、内地の父と沖縄の母を持つダブルの人、福岡で基地の引き取り運動をしてる人などなど。

黙りこくってた東さんも、「無責任なよそ者」の意見として、凝り固まった視点を、あっちからこっちから、たとえ話を交えて、こう考えたらどうか?ああとらえたら、理解しやすいのでは?と思考の補助線を提案します。

グチャグチャで進みそうになかった議論が少しずつエンジンがかかり、会場が温まっていくにつれて、腹を割って対話していく、という流れが非常にアツくなりました。

対話の力

沖縄の話だけでなく、様々な問題が同じようなプロセスで動かすようになるだろう。

このゲンロンカフェというメソッドは、お酒を飲んで、現実味のない夢話をするんじゃなく、丁寧に硬直状態をときほぐす、そのツールとしてのお酒や観客、ニコ生というもっと外のヤジ担当などなど、様々な仕掛けがもたらす相乗効果により現実を動かす方法として、非常に有効なモノだと感じました。

独立論については、特にコレって締めはないけど、参加者それぞれが少しずつ「精神的に」独立していくプロセスを踏んだのではないかな?

東京、五反田で定期的にやってるそうなので、覗きにいきたいな。