具志ブログ(β版)

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死に場所をググる

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嫁さんと二人で渡辺謙とマシュー・マコノヒーが主演の映画「追憶の森」を見てきました。

ザックリと、あらすじ。

アメリカ人の大学(准?)教授が愛する妻を亡くしてしまい、失意のあまり自らの命を絶とうと富士裾の青木ヶ原樹海に足を踏み入れる。

薬を飲み込んだ瞬間、向こうの方に見える人影が。

どうやら、自殺しようと樹海に入ってきたものの、それをとりやめ、森からなんとか脱出しようとしている(元?)サラリーマンらしい。

リストカットの跡、両手首を血だらけのまま、さまよっているサラリーマン・タクミの元に駆け寄り、水を差し出す自殺志願者アーサー。

家族の元に帰りたい、というタクミにアーサーは約束する。

必ずここから出してやる、と。

でも、そこは樹海。簡単に出られるようなら、死に場所として選ばれないわなあ。

二人の運命はいかに!

ってな流れです。

世にも奇妙な物語

見終わっての感想は「世にも奇妙な物語」でした。

さまよいながら、アーサーは、死んだ嫁さんとの生活を思い出します。

楽しかったことも、ケンカしたことも。

改めて、愛してたんだな、と。

で、その愛がゆえに、もう嫁さんが存在しないこの世に居たくない。

衰弱しきったタクミとの会話から、彼が家族を愛してる気持ちがわかる。

絶対、家族の元に帰してあげよう。

そのあと、家族を失った俺は死のう。

そんなアーサーの気持ちをあざ笑うかのように、雨はざんざか降ってくるし、寒さは体温を奪いまくるし、ちょっと道を歩けば落とし穴だらけだし。

まあ、道中、難儀してて。

オチとしては、ま、助かるんだけれども、そのあと、どうにもつじつまの合わないことがあって、アレ?となる。

で、そのあとに、ちょっとした後日談から「なーるーほーどー」みたいな。

で、そのなーるーほーどー、が「世にも奇妙な物語」ぽいな、と。

そゆのが好きな人はお楽しみに。

a perfect place to die

嫁さんを亡くしたアーサーが、このキーワードでググって検索トップが、富士の樹海でした。

で、映画館からでて、実際にググってみたら、同じ画面が出てきました。

少し読んでみたら、ちょっと前に出版された「完全自殺マニュアル」をネタ元に英語コンテンツが作られてました。

日本でも、海外の本やら新聞やらをネタ元に、日本語に訳してコンテンツ化するのをよく見ます。

あー、どこでも同じことやってんだなー、と。

で。

これ、富士の樹海だから良かった(?)けど、例えば、◯◯駅のホームから電車に飛び込む、なんてコンテンツだったら、ヤダなー、とか思ったり。

あとは、現代人は死に場所もググって探すんだなー、って。

ネットがなきゃ、アメリカ人が日本に自殺しに来ないわけでしょ、映画的に。

変な感覚でグローバル化を感じました。

家族のことを知ってるか?

映画、本来の話に戻ると、愛してるはずの嫁さんについて、大事なことは何も知らない、ってな思いがアーサーの自己嫌悪をもたらします。

保険の支払い日や社会保障番号とか、いらない情報は知ってるのに、何色が好きか?どんな季節が好きか?どんな本が好きか?など、嫁さんにとって大事なことは、何もわからない。

ともに過ごした時間、何も共有していなかった。

そんな後悔が自殺へと向かわせる。

俺はどうだろう?

家族の大切なことを知ってるか?

子供の好きな色は? 嫁さんの好きな本は?

家族がどうあればいいのか、仮に失ったとしても後悔せずに送れるか、改めて考えようと感じる映画でした。

たまにはこんなのもいいね。